風向風速計キャリブレーション用無響箱の製作

超音波式風向風速計をキャリブレーションするときは、無風の状態でなければなりませんが、閉めきった室内でも空気の対流があるためキャリブレーションの精度が低下してしまうという問題がありました。
小さな箱に入れれば対流の影響を小さくできると考え試しに段ボール箱の中に入れてみたところ、予想通り超音波が壁に反射してしまいキャリブレーションできなくなってしまいました。
そこで、段ボール箱の内側にスポンジを貼って簡易な無響箱を製作しました。



段ボール箱の壁の大きさに合わせて6面分のスポンジをカットします。

段ボール箱の底の中央に穴を開けて電源と通信のための配線4本を通します。

段ボール箱の内側はこのようになります。

底面用のスポンジの中央にも穴を開けて配線を通します。
内部の温度がわかるように、温度計のプローブも通しました。

さらに側面のスポンジもセットします。

WM5を逆さにして配線のワニ口クリップを各スペーサー電極に取り付けます。

配線を丁寧に引き出しつつWM5を正立させて無響箱の中央に置きます。

上面用のスポンジをかぶせて完成です。

その後、厚手のプロファイルスポンジと樹脂ケースを用いた無響箱にバージョンアップしました。